転職ノウハウ

初めてでも大丈夫!転職活動を有利に進めるためにやることとは

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今の会社に不満や思うところがあっても、いざ転職しようとすると勇気がいりますよね。

しかも、それが初めての転職活動となると、尚更不安な部分が大きくなると思います。

転職活動は新卒の時の就職活動と同じで、きちんとスケジュールを組み立て、準備を綿密に行った上で段取りよく進める必要があります。

何故なら明確な目標や理由づけがないまま闇雲に転職活動を行っても、自分の理想の会社には出逢えず、転職活動が長期化することによって焦りが生じて、どこでも良いから就職したいという結末になりかねないからです。

本記事では初めて転職活動を行う方向けに、転職活動に必要な心構えから必要な準備、スケジュールの立て方、揃えるべき書類から履歴書の書き方まで幅広く触れています。

是非皆さんの転職活動に役立てて、理想の環境にはばたく一助としてください。

転職活動の時期や期間

転職に有利な時期っていつ?

中途採用ニーズは業界や業種によって違いますが、一般的には3〜4月と、9〜10月に新規求人が増えます。

例として、転職エージェントdodaが中途採用の担当者1,000人に行ったアンケート結果紹介します。

このアンケートでは、3月と9月が中途採用活動が最も活発な月という結果でした。この時期は多くの企業で年度の切り替わるタイミングとなっているため、人事異動・新規事業の立ち上げ、退職者の発生が重なりやすい傾向にあり、企業は人の入れ替わりや退職者の後任補充に対応する必要性が高まるので中途採用ニーズも増加するのです。

応募先企業の選択肢が増えるというメリットがある一方で、転職者の数も増える傾向があるので、ライバルとの競争が激化します。

そのため、必ずしも年度の切り替わりの時期が有利に働くわけではありません。経済の市況や現職の引継ぎ状況などを鑑みて、あくまで自分のタイミングの良い時に転職することが大切です。

dodaが実施した、1年で中途採用活動が活発なのは何月かのアンケート結果を参考にしています。
参考:
https://doda.jp/guide/saiyo/009.html

転職活動はどのくらいの期間をみておけばいいの?

転職活動のマイルストーン

転職活動にかかる期間は人によって異なりますが、およそ2〜3ヶ月を見ておきましょう。

大まかな流れは以下のようになります。

  1. 事前準備に1週間
  2. 情報収集に1週間
  3. 書類作成・応募に2週間
  4. 面接に1ヶ月
  5. 内定・退職・引継ぎに1ヶ月

特に面接は2次、3次に進む場合は選考に時間がかかるため、全体の転職期間も長くなります。

転職活動はスピード勝負!

転職活動は欠員による募集と増員による募集がメインなので、魅力的な求人には多くの応募が集まり、募集を短期間で締め切る場合があります。まさにスピード勝負なので機会を損失しないよう常にアンテナは張っておきましょう。

特に20代の転職は「企業にとって人件費を抑えられる」「成長の可能性を期待できる」という理由から、短期決戦で終えられるという特徴があります。

転職活動が長期化すると機会を逸するだけでなく、職場で辞めづらい環境になったり、精神的に焦りが生じたりしてうまく進まない場合があります。転職を決意したらなるべく早く行動を起こしましょう。

転職活動のスケジュールを決めよう!

退職後の転職活動は危険?

転職に有利な時期と必要な期間が分かったら、次は転職スケジュールの組み立てです。

転職活動はなるべく在職中に行うことを想定して、スケジュールを組み立てましょう。

有給が全く取れない・体を壊してしまって休職中であるなど、よほどの理由がない限り、転職活動は在職中に行うことをお勧めします。

退職後の転職活動は時間的に余裕があることで転職活動に打ち込むことができたり、複数の面接にも対応しやすいというメリットがある一方で、失業の恐れがあり、不採用になった時のストレスが大きかったり、転職活動がうまくいかないと希望条件に妥協が生まれやすいなどのデメリットがあります。

また、転職活動が長引いて、退職後のブランクが長ければ長いほど、それが応募のハンディキャップにもなります。企業によっては面接時間を融通してくれたり、半休だけ取って採用試験を受けることもできますので、まずは在職中での転職活動を検討しておきましょう。

「逆算スケジュール」で成功を勝ち取れ!

民法の規定によると、正社員の場合、退職日の14日前に申し出をすれば退職できることになっています。

しかし会社によっては業務の引継ぎや周囲への周知などを理由に、退職の申し出を退職日の最低1ヶ月以上前までに行うことを規則として定めているところが多いようです。

また、退職に伴う後任者への業務引継ぎも発生しますので、自分の業務量や業務内容を考慮して、退職予定日の1〜3ヶ月前までに「退職願」を出すようにしましょう

「退職届」は一方的に退職を宣告するものであり、一度提出したら撤回はできませんので、まずは直属の上司に退職交渉及び退職願を提出するのがマナーです。

退職を決意したら退職希望日から逆算してスケジュールを組みましょう。

  1. ゴール(転職予定日・入社時期)
  2. 退職手続き
  3. 業務引継ぎ
  4. 内定獲得
  5. 面接・選考期間
  6. 応募時期
  7. 情報収集
  8. 事前準備

上記の流れを例に、計画を立てていきましょう。また、計画を立てる際には有給消化や骨休めの期間を考慮に入れたり、賞与が出る企業であれば、賞与をもらってから退職の申し出をするなど、タイミングを見計らうことも大切です。

まずは転職活動を始める前の準備をしよう!

転職の目的や転職する理由を整理する

転職の目的や理由を言語化することは、転職活動のモチベーション維持や、転職先企業選びの軸にもなる非常に大切な準備です。

転職理由があやふやですと、中々自分にあった仕事が見つけられなくて応募先候補を絞りきれなかったり、せっかく転職先を見つけても理想と現実のギャップに悩まされたりします。

転職によってどのような未来を実現したいか、具体的に考えてみましょう。例えばあなたが「今の会社はどれだけ働いても給料が低いまま」であることに不満を抱いていて、転職したいと考えているなら、その背景にはどういった事情があるのかを調べてみましょう。

また、会社の業績不振による給料カットであるならば、業績好調な同業種の企業に応募してみてもいいですし、業界自体が低迷している場合であれば、全くの異業種にチャレンジしてみるのも一つの手だと思います。

ただし、業界の好不調は世界や国の経済状況、デフレインフレにも関わってきますので、スポット的に業界が低迷しているからと言って勇み足で転職するのはお勧めしません。

残業代がきちんと支払われていないのであれば働き方改革の進んでいる企業を中心に応募してみるのもいいかもしれません。もしくは、あなたの今現在のスキルが不足しているからお給料が低いのかもしれません。

そのような場合は、資格の勉強をするなり今の職場で経験を積んでスキルアップするなりしたら改善される問題かもしれません。このように、転職の目的や理由をはっきりさせると、必ずしも今すぐに転職するべきではない場合もあるので、転職の目的や理由を書き出しておくことは大切です。

自己分析をしよう!〜自己のキャリアの棚卸し〜

キャリアの棚卸しって何?

転職の目的や理由を明らかにした後は、自分の現在のステータスを知るために「自己のキャリアの棚卸し」をします。キャリアの棚卸しとは「これまで自分が何をやってきたのか」を洗い出す作業のことです。自分について自己分析する作業ですので、これをしっかりやっておくと、後々の準備が楽になります。

キャリアの棚卸しを行うメリットは次の通りです。

  • 今後のキャリアの方向性や目標を明確にすることができる
  • 応募書類や面接準備の土台となる
  • 回答に一貫性が出やすい
  • 自分の市場価値が分かる

具体的には社会人になってから現在までを振り返り、取り組んできた業務を書き出します。そこから自分が持っている経験やスキルを整理し、自分の強みや得意なことを見つけ出すことで、転職活動での会社選びや仕事選びに役立てることができます。

キャリアの棚卸しシートを活用しよう!

特に一般職の事務員やバックオフィス業務に携わっていた方にとっては、このキャリアの棚卸しが少し難しく感じられるかもしれません。

営業部門のように数字があるわけでもないし、技術部門や研究部門のように専門職としてのスキルがあるわけでもないからです。

ですが、安心してください。社会人になったばかりのあなたと今のあなたは絶対に違うはず。探してみると成長した点はたくさん見つかるものです。

例えば代表番号の電話応対一つ取っても立派なスキルです。資料や請求書のファイリングも、「案件管理」の面から見ると非常に大事な仕事です。まずは以下の「キャリアの棚卸しシート」を参考に、どんな簡単なことでもいいので自分がやってきた仕事を振り返ってみましょう。

過大評価は禁物!自分の市場価値を知っておこう

また、現在の自分の市場価値が分かり、尚且つ自分の市場価値のデータを分析して企業から直接オファーが届く転職アプリ「ミイダス」もお勧めです。こちらは無料で使えて、市場価値診断、コンピテンシー診断、パーソナリティ診断ができる上に、日経バリューサーチの業界レポートも無料で読むことができる便利な自己分析ツールです。大手優良企業170,000社が利用している実績を誇る、万人おすすめのアプリですので是非併せてご利用ください。

転職活動の心強い味方!転職エージェントって知ってる?

新卒採用の時は経団連が定めた統一的なノウハウがあったため、「何をすれば良いか分からない」という状態にはなりにくかったと考えられます。

しかし転職活動は転職する時期や理由、スケジュールが完全に個人に依拠するものなので、何を準備すればいいのか、どのようなスケジュール感で進めれば良いのか判断に迷うことも多いと思います。

特に業界・企業分析に関しては中途採用者向けの情報はかなり限られているので、個人の力で進めるには限界があります。そこで、転職活動の強力な助っ人となり得るのが「転職エージェント」の存在です。

転職エージェントはプロのキャリアアドバイザーによる

  • キャリア相談
  • 求人の紹介
  • 面接のセッティング
  • 履歴書や職務経歴書の作成指導
  • 面接対策
  • 内定後の条件交渉
  • 就職後のアフターフォロー

など、手厚いサービスが受けられますが、それらに対して費用は一切かかりません。

また、個人の力では入手できないような企業の内部情報が事前に手に入ったり、多くの非公開求人が紹介可能であったりとそのメリットは計り知れません。

転職初心者であれば必ず2〜3社は登録しておきたいところ。転職エージェントを利用したことがない方は、以下のおすすめ転職エージェントに登録し、どんなに小さなことでもいいので転職に関する相談をしてみてください。経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたの転職を有利に進めてくれますよ。

おすすめの転職エージェント3選

リクルートエージェント

特徴とメリット

リクルートエージェントは人材業界の最大手であり、老舗の総合型転職エージェントです。40年以上の歴史があり、知名度・ブランド力共にトップクラスです。

総求人数20万件のうち10万件以上が非公開求人であり、リクルートエージェントでしか紹介されない独占求人も多数保有しています。

全業種・全職種を取り揃えていますが、特に強いのはIT・通信業界で、職種は営業を始めIT/通信系エンジニア、経理を以外の事務系職のスペシャリストへの転職成功比率が高いです。

全国各地に16拠点あり、土日も面談に対応しているので在職中の転職活動や地方在住でも利用しやすくなっています。

リクルートエージェントに登録する

doda

特徴とメリット

dodaは特に26歳〜35歳までの若年層の求人に強みを持っている転職エージェントです。

「求人を探せる転職サイト」、「手厚いサポートの転職エージェント」、「求人を紹介してもらえるスカウト」という3つのサービスを同時に利用することができます

経験者を欲しがっている企業が多いのが特徴で、IT・メーカーに強いということも相まって、給料が年収500万円以上の求人が中心とやや高めの傾向にあります。

転職のセミナーやイベントが充実しているので、情報収集を行いたい方や採用担当者の生の声を聞きたいという方にはおすすめです。

職務経歴書の添削や面接の指導、入社後のフォローアップも充実していますので、初めての転職で不安だという方は是非ご検討ください。

dodaに会員登録する

JACリクルートメント

特徴とメリット

JACリクルートメントは年収600万円からのミドル・ハイクラス層向けの転職支援に強いことが特徴です。

「これまでの経験を生かしてキャリアアップしたい」という30〜40代の方々の転職サポートに強いとされていますが、若年層の相対的に学歴が高めの人に紹介するポテンシャル採用などもあります。

コンサルタントの質が高く、提案力に優れていて、元々各業界のスペシャリストだったという経歴の持ち主ばかりです。

JACリクルートメント自体がイギリスで創業し世界11カ国に拠点があるだけあって、外資系企業や金融系企業の転職に強みを持っています。語学力や仕事の能力に自信がある方、またキャリアアップしたいと考えている方は是非ご検討ください。

JACリクルートメントに登録する

上記3つの転職エージェントの詳細については、過去記事でもご紹介しておりますので、合わせてご参考ください。

転職サービスの種類や仕組みについて徹底解剖!世の中に転職サービスはたくさんあります。その中から自分に適したサービスを選ぶのが転職を成功さえせる第一歩です。あなたにあった転職サービスは何なのか、それぞれどんな特徴があるのかを丁寧にご説明します。...

求人を検索して応募してみよう!

自分の転職の軸を明確にする

世の中に求人情報は溢れていますが、その海の中に闇雲に飛び込んでも無謀というもの。

求人に応募する際には必ず自分の「転職の軸」を明確にしてから応募するようにしましょう。「転職の軸」とはあなたが次の仕事や転職先を選ぶときに重視する条件のことです。

今一度、あなたが転職をする目的を考えてみましょう。初めは「給料が低い」「残業が多い」「人間関係が悪い」「会社の場所が自宅から遠い」などのマイナスの理由でも大丈夫。そこから「ではどんな職場だったら今の不満が改善されるか?」を考えてみます。

ここで気をつけなくてはならないことが「現職の不満を解消するためだけに転職をしてはならない」ということです。

絶対に避けたい条件、絶対に譲れない条件を決めよう

どんな環境でも不満が全くない職場・仕事はありません。初めは理想通りだと思っていた職場に今までとは別の不満が発生し、結局短期間で転職してしまうケースはよくあります。大切なのはそのような「絶対に避けたい条件」と同時に、「絶対に譲れない条件」も確立しておくことです。

あなたが転職先でどのような自分になりたいのか、どんな仕事をしたいのか、今の会社では実現できず、転職先の企業で叶えたい未来は何なのかを明確にしておきましょう。

そして、それを「仕事内容」「ポジション」「仕事の進め方(個人で進めるのかチームワークで進めるのか)」「給与」「福利厚生」「勤務地」「入社時期」などに、自分の希望を落とし込んでいきます。

転職の軸は定期的に見直そう

転職の軸はすぐに決まるものではありませんし、転職活動中に変わっていって良いものです。転職活動をしているうちに「Aという軸が最優先事項だと思っていたが、実はBという軸の方が個人的な優先順位が高かった」と気づくこともあります。

転職活動は定期的な見直しが大事です。企業とのミスマッチを防ぐためにも、迷いが生じた時は原点の「なぜ転職したいのか」という問いに立ち返り、こなしてきた書類選考や面接のデータをもとに都度「転職の軸」を更新しておくことが大切です。

求人をチェックする

さて、キャリアの棚卸しと自己分析を終え、転職の軸を明確にしたら次はいよいよ応募です。

企業の公式ホームページに行って、採用情報から直接応募するケースもあれば、転職エージェントや転職サイトを通して募集されている求人に応募する方法もあります。

自分にあった方法で進めるのが一番ですが、間に人材紹介会社が入った方が転職活動を有利に進められる場合が多いです。

企業の公式の採用情報では募集していない非公開求人もありますので、是非転職エージェントを活用してください。

また転職サイトは、検索条件を設定すると自分の希望条件にマッチした求人情報が表示される仕組みを持つものがほとんどです。条件がマッチすれば企業の方からオファーメールが届くこともあります。

中途採用は採用が決定した時点ですぐに募集終了となるため、気になった求人はすぐにチェックして、常にアンテナを張っておくようにしましょう。

応募先の企業研究と業界研究を進めよう

企業研究・業界研究をする最大の目的は「企業とのミスマッチを最小限にし、納得感を持って転職活動を進めること」にあります。

応募前にきちんと応募先の業界や企業についてよく知らないまま転職活動を進めてしまうと、面接などで「理解不足」と判断され、「本当にこの人は当社に入りたいのか?」と志望度を疑われてしまいます。

何より、無事選考を通過したとしても入社後に「こんなはずではなかった」と理想と現実のギャップに悩まされてしまうことも考えられます。

業界研究・企業研究を行うことで、自分の志望動機(何に惹かれてその業界・企業を選んだのか)、企業の求めている経験やスキル、自分が求める目標などが明らかになります。

まずは下記の業界研究シート・企業研究シートを参考に、リサーチを進めてみましょう。

応募書類を準備しよう!

転職活動では、新卒のときには必要がなかった「職務経歴書」が必要です。職務経歴書はその名の通り社会人になってから今まで行ってきた職務内容を記載するものです。

また、「履歴書」にも注意が必要です。初めて転職する方とっては混乱することも多いと思いますので応募書類についての注意点を説明いたします。

履歴書の細かい違いに注意

履歴書には様々な形式・種類があるので自分に合ったものを選びましょう。

企業から特に指定がなければ基本的にどの様式を使用しても大丈夫です。

  • JIS規格:社会人経験が長い人向き
  • 一般用:自己PR欄の項目が多く、学生や社会人経験が浅い人向き
  • 転職用:転職経験が多く、退職理由も説明したい人向き

大事なのは、誤字脱字なく空欄を作らずに書くことです。そのためには自分に合った履歴書を使用して、十分に企業にアピールすることが大切です。

また、転職の際の履歴書には、学生の頃には必要なかった「職歴」という項目が新たに追加されます。部署移動や昇格があった場合にも、その旨を記入します。

職務経歴書って何?

職務経歴書とは、業務経験とスキルを確認するための書類です。

あなたがこれまでにどのような仕事に携わり、どのような経験や技能を持ち、それをどう生かすことができるかを採用担当者に伝えます。職務経歴書は履歴書と違って決まった書式がないので、あなたのコンセプト力、企画力、デザインセンスなどが問われます。

あまりに空欄やスペースが多いとやる気のない印象を与えてしまいますし、逆に詰め込みすぎて用紙が3枚を超えるなどの分量が多すぎる職務経歴書は好ましくありません。

要点を的確にまとめる力も大切なので、見やすいレイアウトで読みやすい文章、分かりやすいキーワードを心がけましょう。

この3点がきちんとできていれば第一印象は良く、採用担当者に「会ってみたい」と思わせることができます。

履歴書の要!「志望動機」と「自己PR」を整理しよう

志望動機を書くときのポイント

志望動機は企業が自社の採用ニーズにマッチした人材なのかを見極める非常に重要な項目です。

企業は「何故数ある会社の中から、他社ではなく当社を選んで応募してきたのか」を知りたいと思っています。徹底的に企業研究をした上で、「あなたオリジナル」の内容となるように工夫しましょう。

企業の採用担当者は、

  • 自社の強みを理解しているか
  • 自社の求める人材を把握しているか
  • 何故競合の他社ではなく自社を選んだのか
  • 前職までの経験が自社で生かせるのか
  • どんなキャリアビジョンがあり、自社でどのように達成させるのか

という点を特に知りたいと思っているので、採用担当者の疑問を解決してあげられるような志望動機にしてみましょう。

就活マニュアルを参考にしすぎて「御社の理念に共感しました」という漠然とした内容であったり、「学ばせて頂きたい」という受身な姿勢、福利厚生を前面に押し出したアピールは企業にとってあまり良い印象を与えず、結果として選考に通りにくくなってしまうので注意しましょう。

自己PRを書くときのポイント

自己PRは応募先の企業に自分の強みや得意分野、専門性を伝えて自分をアピールできる絶好の場です。

簡潔に大枠を伝える自己紹介とは違い、1つのテーマや経験を掘り下げて伝えるのが自己PRです。

自己PRを書くときの手順ですが、まず

  1. 伝えたいアピールポイントを記載
  2. エピソードを用いてそのアピールポイントの根拠を示す
  3. その強みを生かして仕事や会社にどのように貢献できるかを書く

の順番で深掘りしていきます。

下の図のように、「応募企業・職種で求められている能力」と「自分の過去の仕事での経験や実績」が重なったところが自己PRに含めるべき内容です。従って、企業によって求める人材像は変わってきますので、自己PRも複数回答を用意しておきます。

自己PRは、厳選した経験・実績を能力・スキルに言い換えて最後は簡潔にまとめます。

志望動機と同様に、長すぎるとまとまりがなく結局何をアピールしたいのか分からない文章になってしまいます。

気になるところがあれば採用担当者の方から質問して深掘りしてくれるので、自分が書いた自己PRのどこを指摘されても完璧に答えられるようにしておきましょう。

復習!自己PRを書くときの二大ポイント

・自己PRを書くときの手順を守る。

・企業の採用ニーズと自分の過去の経験でマッチするところを記載する。

書類選考が通りやすくなる応募書類の書き方

丁寧さを心がけよう

採用担当者はかなり限られた時間の中で応募書類をチェックします。

応募書類のフォーマットにこだわる企業は少ないですが、その代わり書類の丁寧さを見られています。見づらいレイアウトであったり、字が汚かったり、誤字脱字だらけだったりするのはもちろんNG。

明らかに他社に出した履歴書を使いまわしているような皺の寄った応募書類も悪い印象を受けます。

応募書類は丁寧に書き、書き漏れがないか、印鑑はきちんと押印されているか、証明写真の表情はにこやかか、などに注意して作成しましょう。

経歴が立派なだけでは選考を通過しません。経歴と志望動機が応募先企業に合っているかどうか、企業の求めるスキルを満たしているか、転職した理由や志望動機に一貫性があるかどうかなどに注意して読み直してみましょう。

応募書類に「送り状」を添えるのがマナー

応募書類は郵送で送付としている企業もまだまだ多い状況です。応募書類だけを封筒に入れるのではなく、必ず送付状を同封しましょう。

これがしっかりできていると、採用担当者に「ビジネスマナーが備わっている」と判断され、好印象に繋がります。

送り状には「挨拶状」としての役割、「中身(封入物)を知らせる」役割、「応募書類について補足説明をする」役割があります。

これで転職活動のいろははバッチリ!最後に皆さんに送る言葉

転職活動も新卒の就職活動も、根底では大きな差はありません。

ただし、中途採用では皆さんがビジネスマンとしてある程度経験を積んだ上での就職活動です。今までの経験や、実績を通してどのように成長したのかなどのキャリア形成に注目されます。

本記事で取り上げたことに注意して、しっかりと準備をし、万全の大勢で採用応募に臨むことで、第一希望の企業の内定を勝ち取りましょう!