2021年の今でこそ、転職はめずらしいものではなくなりましたが、業界や職種によってはまだまだネガティブなイメージを持たれてしまうのも事実です。
中でも「転職を繰り返す人」については、
- 変わっている人
- 性格に問題がある人
- ちょっと不思議な人
などの、ネガティブなイメージを持たれることがあると思います。
本記事の筆者である私も30歳までに5回の転職を経験しているのですが、親の世代や地元の友達からは、「そんなに転職を繰り返して大丈夫?」と言われることが多いです。
本記事では少しでも転職を繰り返す人のイメージを改善すべく、「転職を繰り返す人」について、あえて「スピリチュアル」という言葉を使って説明していきたいと思います。
そもそもスピリチュアルとは?
スピリチュアルと聞くと、「不思議なこと、人」や「第六感などの直感」、または「オーラ」などをイメージする方が多いのではないでしょうか?
- 転職タイミング
- 転職のきっかけ
- 転職による運気の上昇や下降
- 転職を繰り返す人のイメージ
転職というテーマでは、上記のシーンで「スピリチュアルな表現」を使うことがあります。
例えば、「転職を繰り返す人はちょっと不思議だよね。」や、「直感に従って転職した」などです。
これらの「スピリチュアルな表現」は、都合よく使われますが、そもそもスピリチュアルとは何でしょうか。
「スピリチュアル」と聞いたときの、私の第一印象は「うさんくさい」でした。
自分がそのネガティブなイメージを持たれるのには少し抵抗があったので、調べてみたところ以下のことがわかりました。
スピリチュアルとは本来ポジティブな意味
そもそも「スピリチュアル」とは英単語の「spiritual」であり、直訳すると「精神上の、精神的な、霊的な、崇高な」などの意味を持ちます。
つまり「神秘的なもの」と捉えるのが自然です。神秘的と聞くとポジティブな印象を持てますよね。
しかし、世間一般には「スピリチュアル」と聞くと「なにか怪しい」、「うさんくさい」というイメージが根付いていると感じます。※筆者の主観です。
このスピリチュアルのネガティブなイメージと「従来の転職のネガティブイメージ」が相まって、「転職を繰り返す人=なにか問題がある」というイメージを持たれるのではないかと思います。
転職を繰り返している人の特徴
転職を繰り返している人の特徴に「スピリチュアルな要素」があるのかを見ていきましょう。
一般的に転職を繰り返している人の特徴は、
- 好奇心旺盛
- 成長意欲が高い
- 飽き性
- 我慢弱い(忍耐力が低い)
- 性格にクセがある
など、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります。
これらの特徴を見てみると「スピリチュアルな要素」はないように見えるので、個人的には「本当の意味でのスピリチュアルの要素」は、転職を繰り返している人の特徴には当てはまらないと思っています。
転職とスピリチュアルの関係
では、転職を繰り返すことや人へのスピリチュアルなイメージはどこからきたのでしょうか?
あくまで個人的な意見ですが、それは転職が成功したか失敗したのかが大きく関係しているように思います。
転職を繰り返している人のイメージ
例えば、飽き性であったり、忍耐力がない人の転職理由は「他責傾向」にあることが多いです。
職場の環境や同僚との人間関係が理由などによる転職のため、次の職場でも同じことを繰り返す可能性が高いでしょう。
そうすると、自ずと転職回数は増えてしまいますし、その人の性格もネガティブな印象を持たれることが多くなります。
結果、「運が悪いんだよ」、「何か良くないものがついてるんじゃない?」などの「ネガティブな意味でのスピリチュアルなイメージ」がついてしまったり、上手くいっていない現状に、スピリチュアルな理由を求めてしまうのでしょう。
転職を繰り返し人生を好転させるのは自分次第
一方、「新しい職種にチャレンジしたい」や「新たなスキルを身に着けたい」などのポジティブな理由で転職を繰り返している人は、良い意味で「スピリチュアル(神秘的)な人」と思われるでしょう。
よく、成功者や偉人のエピソードに「オーラがある」、「とてもエネルギッシュ」などという言葉が登場しますが、それはその人が成功するための創意工夫を行い、より多くの行動を行っているからです。
そんな人が神秘的だと思われるのは自然なことですよね。
行動力があり、ポジティブな思考を持っている方の転職は、その人の人生を好転させる可能性が高いと言えるでしょう。
転職のタイミングとスピリチュアル的サイン
その他に、転職とスピリチュアルに関する話で出てくるのは、「転職タイミング」です。
「虫の知らせ」という言葉がありますが、「転職した一年後に会社が倒産していた」など、転職することによって、危機を回避した経験がある方もいらっしゃるでしょう。
自分の「直感」を頼りに転職を繰り返す人がいることも事実です。
直感に従う転職が良いか悪いかはさておき、実際に転職を繰り返すことでタイミングよく危機を脱してきた人もいれば、損をしてきた人もいるでしょう。
つまり、こればかりは結果論としか言えないと思います。
転職を繰り返している人について
さて、転職タイミングについては結果論であると言いましたが、ここで私の知人の例を紹介します。
退職後に担当サービスが爆伸びしたAさんのケース
Aさんは、社員数3人のベンチャー企業に入社後、約3年間ほぼ休みなく働きました。
ブラックな労働環境も上場(成功)への代償と思い、死にものぐるいで頑張っていましが、一つまた一つとサービスが閉じるにつれ、Aさんは疲弊してしまい、ついに退職を決意します。
しかしその1年後、Aさんが最後に担当したサービスは業界No1のサービスまで急成長しました。
行動力もあり我慢強いAさんでしたが、結果だけ見ると転職するという選択によりネガティブな結果となってしまいました。
内定を蹴った企業が1年後に倒産したBさんのケース
上場企業で働くBさんは、新たな挑戦をしてみたいとの思いで、少人数のスタートアップへの転職を希望しました。
いくつかの会社の選考を受け、役員候補としてある企業から内定をもらいましたが、悩んだ結果Bさんはその企業に入社することを選択しませんでした。
そして2年後、その企業は倒産することになりました。結果としてBさんは正しい選択を行ったのです。
二人のケースにスピリチュアルな要素はあるのか?
今回二人の転職に関する事例を紹介しましたが、結果だけ見るとAさんの転職は失敗したと言えます。
私は二人に「なぜその選択をしたの?」と聞いてみましたが、二人ともが「そのときはなんとなくその方が良いと思ったから」と回答していました。
この二人の事例では、どちらにも「直感に従った選択」というスピリチュアルな要素が存在するのに、結果は正反対です。
例えば、もしAさんがベンチャー企業に残り続けていたら人の印象はまた変わってくるでしょう。
「ネガティブなことほど印象に残りやすい」と思うので、上手くいかなかったことに「スピリチュアルな理由」をつけて考えてしまうのではないかと思います。
スピリチュアルと転職について調べた結果
今回、転職とスピリチュアルについて記載しましたが、再確認できたのは「人生何が起こるかわからない」ということでした。
転職を繰り返すことで、人生がうまくいくこともあれば、大きく躓いてしまうこともあると思います。
そんなときに「スピリチュアルな理由」に逃げるのではなく、「どうすればこの問題を解決できるのか」、「解決した後になにがあるのか」を考えて行動しましょう。
自分の選択や行動に軸を持って、諦めずに行動していればきっといつかは上手くいくはずです。
その成功がいつになるか、何が理由で成功するかはわかりませんが、そんな「スピリチュアル(神秘的)な要素」があるからこそ人生は面白いのかもしれませんね。