本日はハイクラス・エグゼクティブ向け会員制転職サイトリクルートダイレクトスカウトについて、仕組みやサービスのメリットデメリット、登録方法などをご紹介します。
ハイクラス求人は、人気が高かったり企業のコアとなる役割の募集のため秘匿性が高かったりするので、一般的な転職サイトでは掲載されていないケースが多くあります。
よって、ハイクラス転職をこれから目指す方、今ハイクラス人材の方々は本日ご紹介するようなハイクラス向けに特化した転職サービスを利用することが転職を成功させる鍵となります。
是非、本記事をご覧いただき今後の転職活動の参考にしてみてください。
また、ハイクラス向け転職サービスとしてリクルートダイレクトスカウトと併せてビズリーチもオススメです。ビズリーチに関しては、下記記事で紹介していますので併せてご覧ください。
リクルートダイレクトスカウトとは?
リクルートダイレクトスカウトとはハイクラス・エグゼクティブ向けの転職サイトです。
まずは基本情報からお伝えします。
リクルートダイレクトスカウトの基本情報
運営元 | 株式会社リクルート |
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サービス開始 | 2014年6月 |
会員数 | 不明 |
主な特徴 |
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人材サービスの雄である東証一部上場企業のリクルートが運営しているサービスですので、個人情報の取り扱いなどセキュリティ面においては安心してご利用いただけるかと思います。
また、サイトのトップページには会員制と記載ありますが、利用するにあたり審査などがあるわけではありません。
後述する登録の流れに沿って登録を進めていただければすぐにご利用いただけるのでその点もご安心ください。
リクルートダイレクトスカウトの仕組み
リクルートダイレクトスカウトはダイレクトリクルーティングサービスになります。
登録すると登録情報を閲覧し興味を示したヘッドハンター(転職エージェント)、企業からスカウトメールが届くようになります。
ダイレクトリクルーティングサービスの仕組みについては、こちらの記事でも説明していますので詳細を知りたい方はぜひご覧ください。
リクルートダイレクトスカウトの4つの特徴
リクルートダイレクトスカウトには大きく分けると下記4つの特徴があります。
- 担当コンサルタントを自分で選んで相談できる
- 75,000件(2021/10時点)のハイクラス求人の閲覧、応募ができる
- ヘッドハンター、企業からのスカウトが待ってるだけで届く
- 顧問求人スカウトサービスを利用できる
順番にご説明します。
担当コンサルタントを自分で選んで相談できる
リクルートダイレクトスカウトは自ら担当についてほしい転職エージェントを選ぶことが出来ます。
通常のダイレクトリクルーティングサービスやスカウトサービスでは、転職エージェントが求職者にメッセージを送るという仕組みが一般的なため、求職者は貰ったスカウトメールから担当してもらう転職エージェントを選ぶという受身的な形になります。
しかし、実際に担当してもらうと自分が希望している業界や職種に関する理解が乏しかったり、話が通じない、性格が合わないといったミスマッチは往々にして発生します。
一方で、リクルートダイレクトスカウトは能動的に担当者を選ぶことが出来るので、こういったミスマッチの解消に繋がります。
プロフィール欄から各転職エージェントの様々な情報を閲覧できますので、自分に合いそうな担当者を見つけることで、転職成功への第一歩を踏み出すことが出来ます。
75,000件(2021/10時点)のハイクラス求人の閲覧・応募ができる
リクルートダイレクトスカウトには数多くのハイクラス向け求人が掲載されています。
スカウトメールを待つのがメイン機能ではありますが、通常の転職サイトと同じように自分で求人を検索して応募することが可能です。
※ただし、転職エージェント経由となります。
一般的な求人と比較してハイクラス求人は採用ポジションの枠が少ないため、掲載期間が短いという特徴があります。
気になる求人が見つかったら積極的に応募することをオススメします。
ヘッドハンター・企業からのスカウトが待ってるだけで届く
リクルートダイレクトスカウトの最大の特徴はダイレクトリクルーティングサービスであるということです。
あなたが登録した職務経歴書や希望条件などを転職エージェント、企業が閲覧し、スカウトメールを送るという仕組みなので、最初に情報登録をすることで後は待つだけで自然にメールが届いてきます。
現職などで忙しくて転職活動にあまり時間が取れなかったり、転職経験が浅くてやり方に不安がある方でも安心です。
顧問求人スカウトサービスを利用できる
リクルートダイレクトスカウト独自の特徴として、顧問求人に関するスカウトを受け取ることができます。
顧問求人とは、培ってきた知識・経験を生かして企業を外部から支援する「顧問」に関する求人のことです。
※業務委託での契約となります。
現職に在籍しながら在籍企業の外で経験を積むことで自己成長に繋げたり、現職に活かすための経験を得ることができ、近年では需要が増えてきています。
転職はまだ考えていないという方も、まずは業務委託として副業で働いてみるという選択肢を増やしてみるのも良いかと思います。
リクルートダイレクトスカウトの利用に向いてない人
先述した通り、リクルートダイレクトスカウトには良い特徴がありますが、逆に下記のような方々にとってはあまり向いていないサービスかと思います。
- すぐに転職したい人
- キャリアが浅い人
順番にご説明します。
すぐに転職したい人
リクルートダイレクトスカウトからのスカウトメールは大半が転職エージェントからのスカウトメールになります。
また、自分から求人を探して応募する際も転職エージェントが取り扱っている求人に応募依頼を出すという形になります。
応募依頼をしたとしても必ず応募できるとは限りません。
ハイクラス求人は採用要件が高いため、転職エージェントは要件を満たしているかを面談を通じてチェックし、ふるいにかけています。
もし、要件を満たしてない場合は、応募できないケースもあるのでご注意ください。
よって、必ず転職エージェントとの面談を経由して求人に応募するという流れになるため、自分で直接求人に応募するよりも時間がかかります。
一刻も早く転職活動を終わらせたいという方には向いてないサービスとなります。
キャリアが浅い人
リクルートダイレクトスカウトはハイクラス・エグゼクティブ向けの転職サービスです。
なので、スカウトメールを送る転職エージェントもハイクラス人材をメインに人材紹介するヘッドハンターがメインとなり、掲載されてる求人もすべてハイクラス求人となります。
よって、高いスキルを持ち合わせている求職者向けになるため、社会人歴が浅かったり、ご自身のスキルにまだ自信のない方が転職成功させるのは難しいサービスとなっています。
リクルートダイレクトスカウトの評判
ここからは、実際にリクルートダイレクトスカウトを利用した方々がどんな感想を抱いているか、評判をご紹介したいと思います。
注)リクルートダイレクトスカウトは、以前キャリアカーバーというサービス名でした。
2021/11頃に名称が変わったため、まだリクルートダイレクトスカウト名義でのTweetが少ないため、キャリアカーバー名義での評判も載せています。
リクルートダイレクトスカウトの良い評判
多くのスカウトメールが届く
おはようございます。転職サイト登録初日はビズリーチで30件超、リクルートダイレクトスカウトで50件超エージェントさんから声かかってます。給与も平気で今の3~400万高い年収を提示されて勘違い甚だしいです。40代そんなに人気あるの?今日はビズリーチの人と話をして現在地を改めて確認です。
— たっけい 診断士登録前 (@takkei_i) December 6, 2021
ビズリーチとリクルートダイレクトスカウトに登録して2週間くらい。
企業からの直接スカウトはリクルートのほうが多い。
ビズリーチ:16社
リクルートダイレクトスカウト:62社#IT転職— ほしいも@システムエンジニア (@hoshiimo_se) November 25, 2021
会員登録費用は無料
【ビズリーチの会員費用】タレント会員2,980円/月。ハイクラス会員4,980円/月。入会直後は会費が無料だったかと思います。ハイクラス系転職サイトである、キャリアカーバー(リクルート運営)は利用料無料。利用料が気になる方はこちらがおすすめ。
— 佐藤優一 (@yuichisatoeco) May 20, 2021
類似サービスのビズリーチと比較して無料で全てのスカウトメールが見られるというのはポイントが高そうです。
リクルートダイレクトスカウトの悪い評判
機能面ではやや使いづらいところもあり
iX転職とミドルの転職はスカウトメールに断りが入れられるのに、リクルートダイレクトスカウトはスカウト受ける&氏名開示しかないからシカトしろってことでいいんですよね(返事して止めたい
— Dai a.k.a. 転職活動おじさん (@10shockOzSun) November 26, 2021
ビズリーチと比較すると求人の質が低い
https://twitter.com/Alice_sciolus/status/1397763684412264449?s=20
ビズリーチと比較するとエージェントの質が低い
理由は分からないが
ビズリーチとキャリアカーバーだとエージェントの質が全然違う。
ビズリーチが圧倒的にオススメ!後者は転職希望者のキャリア見て
そもそも返信すらしないエージェントがいるので気分を害する可能性がある。#転職— ナナガツカラノムショク。 (@mushock210701) May 13, 2021
機能的に他サービスよりも使いづらい点がありそうです。
また、求人、転職エージェントの質がビズリーチよりも低いという話もありますが、
個人的にはビズリーチとリクルートダイレクトスカウトというサービスの違いというよりもそこに登録している個別の求人、エージェントの質の問題なので、両者に大きな差はないと思います。
リクルートダイレクトスカウトの会員登録方法
リクルートダイレクトスカウトには多くの機能があり、会員登録をしないと使えない機能と会員登録をしなくても使える機能があります。
ここでは、それぞれのサービスのご紹介と実際にリクルートダイレクトスカウトを利用するためにどのような流れで会員登録が進むのかをご説明します。
会員登録しなくても使える?
まず、会員登録しないと使えない主な機能、会員登録しなくても使える主な機能についてご紹介します。
- 会員登録しないと使えない機能
- スカウトメールの受け取り
- 顧問求人スカウトメールの受け取り
- 求人への応募
- ヘッドハンター検索
- 会員登録しなくても使える機能
- 求人の検索、閲覧
ご覧いただくとわかる通り、リクルートダイレクトスカウトのコアとなる多くの機能は登録しないと使えません。登録は無料で最短5分くらいで行なえますので、まずは興味を持ったら登録してみることをオススメします。
会員登録の流れ
登録方法はとても簡単です。
まずは、サイトのTopページにある「会員登録」ボタンを押しましょう。
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ステップ1新規登録画面へ遷移
「会員登録」ボタンを押すと画面が下にスライドし、「新規会員登録」画面に遷移します。
メールアドレスとパスワードを登録し、登録したメールアドレスに届いたメールに記載されているURLを踏み情報登録画面に進みましょう。
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ステップ2氏名などの基本情報入力
入力画面は4つにわかれています。
まずは、基本情報となる「氏名」「生年月日」「性別」「住まいの都道府県」
「直近の年収」「直近の業種」「直近の職種」を入力します。最下部では、メールマガジンや求人情報の受信、今後自動でログインするか否かを選びます。筆者のおすすめとしては、自動ログインだけチェックしてそれ以外は未チェックにする形です。なぜなら、メールが多くくるため肝心のスカウトメールが埋もれてしまう危険性があるためです。
また、最下部には企業からのスカウトメールを受信するか否かを選択できますが、選択肢の幅が広がるのでチェックしておきましょう。
企業からのスカウトメールの受信を許可した場合、リクルートダイレクトスカウトが直接取引しているすべての企業に情報公開されます。
登録完了後、マイページ上で情報を非公開とする企業の設定が出来ますので、ご自身の情報を見られたくない企業(現職企業など)がある場合、登録しておきましょう。
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ステップ3学歴、語学、連絡先の入力
次に「学歴」「語学」「連絡先」情報を入力しましょう。
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ステップ4職務経歴情報の入力
次に、職務経歴情報を入力していきます
「経験社数」「直近で在籍している企業情報」「職務内容」などを入力します。
また、次のページでリクルートの人材紹介サービス「リクルートエージェント」を利用するか否か質問されます。
いずれにしてもこの後多くのヘッドハンターからメールが届くので慌てて登録する必要はないと思いますが、興味ある方は申し込んでおくとよいでしょう。
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ステップ5登録完了
おめでとうございます。ここまで入力するとリクルートダイレクトスカウトの登録が完了し、スカウトメールが届くようになります。
この後、更に詳細な情報を入力することも可能です。お時間ある方は「レジュメ入力を続ける」ボタンを押し、引き続き入力してみましょう。
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ステップ6詳細情報の入力
最後の画面では、「経験社数が複数ある場合、過去の職務経歴」「保有資格」「希望条件」
「詳細な住所情報」を入力します。こちらは後ほどマイページ上でも入力可能です。
以上が、登録の流れとなります。
リクルートダイレクトスカウトの登録は簡単?
筆者も実際に登録してみましたが、入力項目が他の転職サービスと比較してそれほど多くないので、とても簡単でした。
別サービスで登録した時の職務経歴データを保有しているようであれば5分くらいで登録完了できます。
良質なスカウトメールをたくさんもらうためには、職務内容をどれだけわかりやすく記載できるかがポイントとなるので、しっかりと記載しましょう。
リクルートダイレクトスカウトの退会方法
最後に、リクルートダイレクトスカウトの退会方法についてご紹介します。
退会画面はスマートフォンページがなく、PC画面のみのため本記事でもPC画面にてご紹介させていただきます。
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ステップ1退会画面への遷移
右上にある設定画面を押した後、下にスクロールしていただき、「退会する」ボタンを押しましょう。
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ステップ2退会手続き画面へ遷移
内容を確認し「退会手続きへ進む」ボタンを押しましょう。
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ステップ3退会理由画面へ遷移
「退会理由の概要」と「退会理由の詳細」を入力しましょう。
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ステップ4退会最終画面へ遷移
記載内容を確認し、「了承しました」のチェックボックスにチェックを入れて「次へ」ボタンを押すと退会完了です。
退会すると、
- 登録しているレジュメ、メッセージなどすべての情報が閲覧できなくなる
- メッセージの返信ができなくなる
- 転職決定アンケートに答えられなくなる(アンケートに答えると「Amazonギフト券」5,000円分がもらえます)
以上となります。
また、退会してもヘッドハンターとの繋がりは消えないので、ヘッドハンター経由で応募していたり、面接をしている場合は各ヘッドハンター会社に連絡して止めてもらいましょう。
退会のタイミングは?
退会はどういったタイミングで実施するのがよいのでしょうか?
筆者の考えから述べますと「退会はすべきではない」と考えています。
一般的には「転職先が決定したとき」が退会するタイミングと言われていますが、転職することが当たり前になってきたこのご時世では、転職後も同じ会社に居続ける保証はありません。
これからは常に転職する可能性があるという思考を持ちながらキャリアを積んでいくことが求められます。
そうなると、ご自身の市場価値が所属する会社だけでなく市場から見てどのくらいあるかを常に把握しておくことが重要です。
市場価値を把握するためには、転職意欲がない時もヘッドハンターと連絡を取りながら求人紹介をしてもらったり、情報収集することが大切です。
よって、リクルートダイレクトスカウトは転職をしていない時も使い続けるメリットがあるサービスのため、サービスに対してよっぽど不満がない限り退会しないことをオススメします。
まとめ
ここまで、リクルートダイレクトスカウトの仕組みから特徴、評判、会員登録方法、退会方法についてご紹介してきました。
リクルートダイレクトスカウトのメインユーザーとなるハイクラスユーザーは現職が忙しい方ので、転職活動に多くの時間を割くのが難しいケースが多いです。
リクルートダイレクトスカウトは登録するだけで多くの情報量が入ってくるので、ハイクラスユーザーにとってとても相性が良いサービスだと思います。
また、類似サービスであるビズリーチを利用していないヘッドハンターとかもいたりするので、両方のサービスをセットで利用し、情報をカバーしていくのが筆者のオススメの使い方です。
ぜひ、ご自身にとって納得のいく転職を実現させるためにもリクルートダイレクトスカウトを利用されてみてはいかがでしょうか。