「リクルートエージェント」
「dodaエージェント」
「マイナビエージェント」
転職エージェントを使って転職をしようと思った皆様であれば1度は聞いたことあるサービス名ではないでしょうか?
※転職エージェント = 人材紹介会社のことです。
上記以外にも世の中にはたくさんの人材紹介会社が存在し、厚生労働省の調査によると全国の有料職業紹介事業許可事業所数(人材紹介サービスを提供して良い事業所数)は2020年時点で約25,000件存在します。
これだけ多くの転職エージェントが存在すると「どれを使えばかわからない」「何が違うんだろう」という疑問を持たれてネットでそれぞれの「サービスの特徴」を調べた方もいらっしゃると思います。
ただ、実際調べてみると「紹介求人数No1」「総合満足度No1」「転職実績人数No1」
など、どのサービスも「No1」を謳っており結局何が違うのかよくわからず、とりあえず気になったサービスを登録してみたという方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
今回は、「結局転職エージェントに違いはあるの?」という疑問について現職で転職サイト、転職エージェントの事業責任者をしている筆者が回答させていただければと思います。
はじめに、筆者の私見も含まれておりますので、あくまでも転職業界に詳しい人間の一意見として捉えて今後の転職活動にお役立ていただけると幸いです。
転職エージェントはどれも一緒?
最初に結論から申し上げますと、
「得意領域に違いはあるが、提供価値はほぼ一緒」
です。
「Web/IT業界に強い」
「コーポレート職種に強い」
「未経験層に強い」
といった各エージェントが「強み」にしている「業界」「職種」「年齢層」「地域」
などの違いはありますが、どのエージェントも
・面談をして志向性/経験/希望条件をヒアリングする
・ヒアリングに基づいて求人を紹介をする
・必要に応じて書類添削、面接対策をする
・面接の日程調整をする
上記4つの価値を提供するという点に変わりはありません。
また、転職エージェントのビジネスモデルは紹介した求職者が採用になったタイミングで、
企業から成功報酬型でお金をもらうというモデルが大半なので、企業からすると初期の時点ではお金が発生しません。
初期費用がかからないためリスクが少ないという理由から企業は少しでも多くの質の良い応募を集めるために、複数の転職エージェントと契約するのが一般的です。
上記のような力学が働くため各転職エージェントが保有している求人は、乱暴な言い方をすると、どこも同じであるケースが多いです。
※当然、全ての求人が重複しているわけではないですが、被ってる求人も多々あるという話です。
書類添削、面接対策、面接日程の調整などは運用の形がある程度決まっているのでそれほど違いはありません。
では、「面談をして志向性/経験/希望条件をヒアリングする」この点についてはどうでしょうか?
面談のやり方は転職エージェントによって違う?
こちらも結論からお伝えすると、転職エージェント会社ごとの違いは「ほぼありません」
どの転職エージェントもヒアリングする時の型があり、その型に沿って面談を実施しています。
その型は各社表現方法や話す順番など創意工夫していたりしますが、基本的には
・これまで、どんな背景で何をやってきたか
・今、どんな背景で何をやっているのか
・これから先、どんな背景で何をやりたいのか
上記を確認しており、各社大枠でやってることは変わりません。
面談にかかる時間(求人紹介する前までの時間)もだいたい30~60分くらいのところが大半で、大きな差分はありません。
よって、面談を進める時の型もかかる時間も各社大きな差分がないので、転職エージェント会社ごとの違いはほぼないというのが正直なところだと思います。
では、どこの転職エージェント会社にお願いしても紹介してくれる企業はほぼ一緒なのでしょうか?転職先も同じようなところになるのでしょうか?
答えは「No」です。なぜならば、
「担当転職エージェントとの相性」
「担当転職エージェントのレベル」
面談時にはこの2つの変数が存在し、転職活動をする上で大きな影響を与えるからです。
担当転職エージェントとの相性とは?
日々生活している中で、この人とは「相性が良いな」、「気が合うな」と思った経験は誰しもがあるのではないでしょうか?一方で、「この人とは何か合わない」「話をしていてもイマイチ気乗りしない」という経験をしたこともあるのではないかと思います。
これと同様のことが転職エージェントでも発生します。
人間対人間とのコミュニケーションなので、どうしても合う合わないというのが発生します。
培ってきた価値観の違いや環境の違いなどにより話し方の部分や、話すテンポなどに違いが発生し、それが違和感となって相性の違いとして表面化されます。
相性が悪いと本音で話せなかったり、話すことが億劫になってしまったりして大事な転職活動を通常の精神状態で進められず、良い結果が得られないという不幸が起こります。
もちろん、転職エージェントはみんなプロなので、極端におかしな話し方をしたり、変なことを話したりする人はほぼいませんが、あなたが持っている人間性と照らし合わせた時に、「合う合わない」はあります。
担当転職エージェントとのレベルとは?
担当する転職エージェントは、当然新人もいればこの道何十年のベテランもいます。
また、新人の中にもすごい優秀なエージェントもいれば、まだ未熟なエージェントもいます。これはベテランも同じです。
スキルが違うとあなたが面談時に話をしたこれまでやってきたこと、今後やりたいことなどへの理解度も変わってきます。
理解度が変わると紹介してくれる求人の中身も変わってくるため、あなたが応募できる求人の選択肢も変わってきます。
本来、XXといった選択肢があるにも関わらずエージェントの力量不足でその選択肢を選ぶ土俵にも辿り着けない。
逆に、YYという選択肢は考えていなかったが、エージェントのおかげで新たな選択肢に出会うことが出来た。
このように、担当するエージェントのレベルによって出会える求人が変わってくるので、結果が変わるということは多々あります。
では、転職活動を成功させるためにはどうやってエージェントを選べば良いのか?
ここまでお話してきたことをまとめると下記の通りになります。
・「転職エージェント会社は得意領域に違いはあるが、提供価値はほぼ一緒」
・「担当となる転職エージェントは大きな違いがある」
では、こちらを踏まえて転職活動を成功させるためにはどのようにエージェントを選べば良いのでしょうか?それは、
「複数の転職エージェント会社を同時並行で使う」
です。先述通り、転職エージェント会社ごとの違いはさほどありませんが、担当してくれる転職エージェントによる違いはとても大きくあります。
となると、求職者は「多くの転職エージェントと接点を持ち、自分と合う転職エージェントを探し出す」というアクションが大切になってきます。
しかしながら、担当してくれるエージェントはエージェント会社側が割り振るため、求職者に選択肢はありません。
よって、「多くの転職エージェント会社に登録して確かめる」という動きが重要となります。
複数の転職エージェントに登録するのは面倒臭いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、各社数分くらいで登録出来るので意外と簡単に登録できるのでご安心ください。
といっても結局どこに登録するのが良いのかわからないという方もいらっしゃると思うので、以下に無料で簡単に登録できる転職エージェント3セットをご紹介しますので、ぜひまとめて登録してみてください。
リクルートエージェント
サービス名 | リクルートエージェント |
---|---|
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
主な特徴 |
|
利用料 | 無料 |
リクルートキャリアが運営する大手転職エージェント。
全国各地、様々な業界/職種の求人を20万件以上取り扱っている日本最大級の転職エージェントです。
dodaエージェント
サービス名 | dodaエージェント |
---|---|
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
主な特徴 |
|
利用料 | 無料 |
パーソルキャリアが運営する総合型転職エージェントです。
立ち位置的にはリクルートエージェントに次ぐ大手エージェントで、約10万件の求人を取り扱っており、リクルートエージェント同様、分業型でサービスを展開しています。
マイナビエージェント
サービス名 | マイナビエージェント |
---|---|
運営会社 | 株式会社マイナビ |
主な特徴 |
|
利用料 | 無料 |
マイナビが運営する総合型転職エージェントです。
立ち位置的にはdodaエージェントと同じような立ち位置で、約7万件の求人を取り扱っており、他社同様、分業型でサービスを展開しています。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
どの転職エージェント会社がオススメか?という話をよく見かけるかと思いますが、実は会社ごとに違いはあまりなく、担当してくれてるエージェントによって違いがあるよというのが僕の持論です。
エージェント会社の中には自分に合うエージェントも合わないエージェントもいるので、多くの転職エージェント会社を活用してぜひ自分に合う転職エージェントに出会えることを見つけてみてくださいね。
みなさんのご転職活動が上手くいくことをお祈りしております。