転職コラム

転職は本当に裏切り?上司と自分を納得させる退職理由の伝え方

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「転職することは裏切り行為だと思われそうで不安」

「実際に転職を上司に相談したら裏切り行為だと言われた」

「今の会社に恩を感じているけど転職したい」

転職をする際に、こういった不安を感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか?

昔に比べて転職する人が増え、転職すること自体が当たり前になってきたこのご時世においても、「転職は裏切り」という風潮は世の中にまだまだ残っています。

職業選択の自由があるにも関わらず、転職することは裏切り行為だと思われたり、周りから冷たい目で見られることに不安になり、転職すること自体を躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、転職行為は裏切りなのか、トラブルにならない方法、引き止められたときの対応方法などについて解説します。

転職が裏切り行為だと思われる理由は?

冒頭でも述べたように職業選択の自由があるにも関わらず、なぜ転職が裏切り行為だと思われるのでしょうか?
会社が転職を裏切り行為だ見なす理由は以下の通りです。

採用、教育、退職に発生する莫大なコストへの不信感

会社は社員を採用するために多くの費用を掛けています。
例えば、

  • 書類選考、面接、入社手続きなど採用担当の人件費
  • 人材紹介会社や求人広告の利用料
  • 入社後に教育するために教育担当の人件費
  • 退職した人のポジションを埋めるための採用費

このように社員の入退社に対して莫大なコストが掛かっており、退職してしまうとそのお金が無駄になってしまう、もしくは追加で費用がかかってしまい企業に負荷がかかるわけです。

この負荷が不信感に変わり、ネガティブな印象を持たれることが多くあります。特に小さい会社で社長に直接伝えるとなるとより顕著ですね。

会社の極秘情報が流出するリスク

会社に勤めていると、競合に対してその会社が優位性を保つために保有している特別な情報やナレッジに触れる機会は多々あります。

その情報を持った社員が退職するということはそういった情報が別の会社に流れる可能性があり、会社は大きな損失を生むリスクがあります。

最近では、退職の際に機密情報保持の誓約書を書かせるなどの措置を取っている会社もありますが、法的な効力はそれほど強くないためあまり意味をなしていないというのが現状です。

ちなみに、同業界への転職を禁ずるといった機密情報保持の誓約書の記入を求める企業は多々ありますが、もし仮に破ったとしても法的な行使力はありません。また、記入も義務ではないので断る権利もありますのでご安心ください。

将来を有望されていた、もしくは人手が足りない

とても優秀な人材で今後の期待を活躍されていた人材が急に退職してしまうと企業にとってはとても痛手です。また、人が全然足りていない状態で更に人が少なくなるという状況も企業にとっては痛手です。

このように社員がいなくなることによって会社に何かしらの不利益をもたらすケースにおいてもネガティブに捉えられて裏切りと見なされるケースも少なくありません。

裏切りと思われても転職するメリットは多い

上記にてご説明したとおり、会社はあなたを採用するのに多くの費用をかけていたり、情報漏洩のリスク、人手不足になるといった様々な理由から会社・上司はあなたが転職することを裏切り行為として捉えることもあります。

そうすると、転職は上司や同僚に迷惑をかけているのではないか、自分では思っていなくてもやはり裏切り行為になるのではないかと不安になる方もいるかと思います。

しかしながら、転職することで周りに対して良い影響を与える事もありますし、あなた自身にとっても良いことがたくさんあります。

自分に与える良い影響

転職することであなた自身に与える良い影響は様々ありますが、大きいのは

  • 「自己成長に繋がる」
  • 「将来なりたい姿に近づける」

この2点です。

転職することで、新しい仕事、新しい人間関係、新しい環境とこれまでとは違う経験を積むことが出来ます。人は今まで経験したことないことを新たに経験することで飛躍的に成長します。

もちろん自らの前向きな姿勢は大前提必要となりますが、転職することで今の成長速度を加速する1つのキッカケにはなるでしょう。

また、転職したいと考えているということは、今の延長線では得たいものが手に入らないから環境を変えたいと思っているのではないでしょうか。

将来的に成し遂げたい、仕事を通じた自己実現、給与水準、ワークライフバランスなど目指したい未来に近づくために、今の職場で実現できないのであれば転職することをオススメします。

周りに与える良い影響

あなたが転職することで残されたメンバーは大変な思いをするケースもあると思いますが、実は良い影響を与えるケースもあります。
それは、

  • あなたが任せられていた仕事を譲り受けた後任は新たな経験を積める。
  • 職場の環境改善に繋がる。

あなたが転職した後に残されたメンバーはあなたの仕事を引き継ぎます。

引き継ぎした人が初めてその仕事を経験するのであればその人の成長に繋がりますし、また初めてではないにしろ追加でその仕事をするのであれば既存業務の業務効率化が求められ、それもまた成長に繋がります。

なので、転職時の引き継ぎは後任の人達の成長に繋がるということも心に留めておいてください。

また、もし退職理由が組織、待遇、人間関係などネガティブな理由であれば退職時に不満を上司に伝えることで、それがキッカケで改善されるかもしれません。

事前に何を準備すれば裏切りだと思われない?

冒頭でお伝えしたとおり、企業が転職を裏切り行為だと感じる理由は多々あります。

では、そのように思われないようにするためにはどのように転職活動を進めたり、退職時に話をすればよいのでしょうか?その準備方法について解説します。

この準備は、円満に退職するために必須です。
転職意思を伝える前に準備しておく必要があるので、しっかりと計画を立てて用意しておきましょう。

引き継ぎをしっかり行う

会社があなたが退職して一番困るのは、あなたが担っていた業務を穴埋めできないことです。

会社なのであなたがいなくなることで急に歯車が回らなくなるということはありませんが、あなたの仕事を出来る人を社内もしくは社外から引っ張ってこなければなりません。

社外から採用するにはどうしても時間がかかるため、社内であなたの仕事を出来る人を常日頃から育成しておくのが重要です。

また、退職が決定した後も次の会社に移るまでの猶予を少し長めに取っておき、しっかりと引き継ぎを行うことで、会社はあなたがいなくなった穴を埋めやすい状態を作ることができます。

転職先が決まるまで、転職意志は社内に事前に伝えないようにする

噂というのは怖いもので、人に伝えた内容が全く違う形で喋ってない人に伝わるということは往々にしてあります。

もし誤った情報(特に会社への不満など)が上司に伝わっていた場合、退職交渉をする時にとてもやりづらくなります。

退職交渉時に自分の言葉でしっかりと報告することは裏切りだと思われずに円満退職するための基礎中の基礎なので覚えておきましょう。

筋が通った退職理由を用意する

いざ上司に退職する旨を伝えたときに、理由に不可解な点があったり、納得のいかない内容だったりするとあなたへの不信感が強まり余計退職しづらくなります。

そうならないためにも、上司に伝える前に念入りに退職理由を考えて予行練習しておくとよいでしょう。

裏切りだと思われないためのポイント
  • 引き継ぎをしっかり行う
  • 転職先が決まるまで、転職意志は誰にも話さない
  • 筋が通った退職理由を上司に伝える前に用意する

引き止められたときにすべきことは

いざ退職報告をした場合、大抵は引き止められます。引き止められると情が湧いたり、「君には期待している」、「この会社には君が必要なんだ」といったポジティブなメッセージを伝えられて気持ちが揺らぐことは多々あります。

また、強く慰留されて話がこじれて、円満退職が台無しになるなんてケースもあります。そうしたことにならないようにどのような点に気をつけるべきかご説明します。

残留せず、退職の意志を強い気持ちで貫く

まず、退職報告を伝えるときは、意見は曲げないという強い意志を持って伝えるようにしましょう。伝えたあとに会社に残るという選択をしてしまうと「退職を考えていた人」というレッテルが貼られてしまい、肩身の狭い思いをする可能性があります。

なので、どんなに慰留されても必ず退職するんだという強い意志を持って伝えるようにしましょう。逆にそれが出来ない場合はまだ転職をする時期ではないのかもしれません。

転職に強い意志を持てない場合は、まだ転職すべきではない!

引き止められたときは、しっかりと聞き向き合う

上司のみなさまは貴重な時間を割いて引き止め話をしてくれてます。その恩に報いるためにも話をしてくれている内容にしっかりと真摯に向き合い、感謝しながら進めていくというのが重要です。

どうしても次の環境に目が向いてしまい、今の環境への感謝がおざなりになってしまったり、ネガティブな理由で転職となると不満や怒りのほうが多く込み上げてくるケースもあるかもしれませんが、円満退職をするためにちゃんと向き合いましょう。

世の中思ったより狭いのでまた何かしらの機会で出会ったり、次の職場の人に噂が流れるケースもよくあるので、この場限りの付き合いと思わず、今後の事も考えて円満に話をすることをおすすめします。

まとめ

あらためて、要点を整理しておきます。

要点まとめ
  • 会社(上司)は、あなたが退職することでデメリットが生じる
  • しかし、あなたが転職することで自分にも周りにも良い影響がある
  • 円満に転職するためには事前準備が大切

円満な転職を実現するためには退職することで上司(会社)にどんなデメリットがあるかを理解し、そのデメリットを解消していくことが重要です。

また、何よりも重要なのが転職するということ自体は裏切りでも何でもなく、ご自身と所属している会社、転職先の会社三方に対して良い影響をもたらす可能性があるということをご理解いただければと思います。

転職をすることが裏切り行為だと思われることはまだまだ少なくないと思いますが、自分の人生を大切にして円満に退職できるように転職前の準備と退職報告した時の姿勢には気をつけるようにしましょう。