転職しよう!と勢いよく転職活動を始めたものの、なぜかうまくいかないと思っていませんか?いざ転職活動を始めてみると、なかなかうまくいかないと悩む人は少なくありません。
そのような状況では、転職活動のモチベーションも段々と下がってきますよね。そんな時は、一旦立ち止まり転職がうまくいかない原因を考えてみましょう。
原因や対処法はあなたの考えていることとは違うかもしれません。今回は転職活動がうまくいかない原因と対処法を徹底解説します。
すべての企業から内定が出る人は存在しない
まずわかっていただきたいのが、すべての企業から内定が出る人は存在しないということです。
転職活動がうまくいっているように見える人も、採用試験を受けた企業のすべてから内定が出てはいません。内定をもらえなかった企業もあるでしょう。
ですから、あなたが今内定をもらえていなくても焦らないでくださいね。転職活動は資格試験などと違って明確な答えがあるわけではありません。
そうは言っても転職活動がうまくいかないのなら、見直すべき行動があるはずです。応募書類や面接対策、または企業選びなど今までの行動を見直しましょう。
あなたの転職活動がうまくいかない6つの特徴
あなたの転職活動がうまくいっていない場合、以下の6つのうち、いずれかにに当てはまるのではないでしょうか。転職活動がうまくいかない人の特徴で、代表的な6つを紹介します。
6つのうち1つかもしれないし、6つすべてに当てはまるかもしれません。この特徴があなたの転職活動がうまくいかない原因になっています。原因がわかれば対処法が見えてきます。
- 企業が求めるスキルを持っていない
- 企業への応募を厳選しすぎている
- 企業が面接で聞いたことに答えられていない
- 勤続年数や転職回数をネガティブに捉える
- 大企業にしか応募しない
- 自分のスキルが伝えられない
どのような原因があるのかひとつずつ説明します。
企業が求めるスキルを持っていない
企業の求めるスキルを持っていないと転職がうまくいかない原因になります。
企業が中途採用を行う際は、基礎学力や素養の他に、どのような業務を行うことができるスキルを身につけているのかを見られます。
企業がどのようなスキルを求めているのか理解しましょう。
企業が求めるスキルと、自分が持っているスキルがミスマッチしている場合は書類審査で不採用になる可能性が高いです。
応募する企業に入社した際に、自分のスキルが活かされるかどうかイメージしてみるといいでしょう。
企業への応募を厳選しすぎている
応募する企業を厳選しすぎるのは、転職がうまくいかない原因になります。
転職するからには、「自分の条件に合う企業に転職したい」「転職して失敗したくない」と思う方は少なくないでしょう。
応募する企業選びに慎重になる気持ちはわかります。しかし、応募する企業を厳選してしまうと転職成功の可能性を狭めます。
2020年1〜12月dodaの調査によると実際に転職が成功した人は、複数の企業に応募した人が多いようです。
少しでも興味のある企業には応募して、実際に話を聞く機会を増やした方が転職が成功しやすいと言えるでしょう。
企業が面接で聞いたことに答えられていない
転職がうまくいかない人は、企業が面接で聞いたことに答えられていない可能性があります。企業が面接でする質問には、意図があります。
応募した企業の面接官が転職理由について質問したときは、知りたいのは「あなたが応募した企業で、何をしていきたいか」ということです。前職の愚痴のような転職理由を聞きたいわけではありません。
あなたを採用したら、どのようなメリットがあるのかを知りたいのです。面接時は、焦って答えようとせずに質問の意図を理解してから回答する必要があります。
そして、質問に質問で返したり、相手のほしい回答を飛び越えたものを返したりしないように注意しましょう。
例えば、面接時にあなたの苦手なことを「得意ですか?」と聞かれたことに対して、苦手だということを言わずに「挑戦したいです」と答えるのは企業が求めている答えではありません。
あなたは、苦手なことにも挑戦します!といった意欲を見せたいのかもしれません。しかし、それは企業が聞きたい答えではなく、自分本位の回答です。まずは、自分本意な回答ではなく、企業が聞きたいことに対して返事をしましょう。
勤続年数や転職回数をネガティブに捉える
勤続年数や転職回数をネガティブに捉えるのは見直しましょう。企業によっては、勤続年数の短さや転職回数の多さを「忍耐力がない」などと、ネガティブに捉える企業もあります。
しかし、あなたがネガティブに捉えないことで、企業側からの見方が変わることもあるでしょう。転職回数が多いのは、さまざまな企業に携わってきたというメリットです。
短い勤続年数でも成果を出している場合は、その成果を伝えることで「判断力がある」「新しい環境に順応力がある」と見られます。勤続年数や転職回数も強みに変えましょう。
大企業にしか応募しない
転職活動を成功させたいなら、大企業にしか応募しない行動は見直しましょう。
大企業へ入社すると、福利厚生、研修制度と様々な魅力があります。また大企業への憧れ、周りの評価といった大企業で働いているというブランド価値もあります。
しかし、大企業の選考では面接する回数も多く、転職回数などをネガティブに捉えられる可能性が高いです。
大企業といったブランド価値だけを見て大企業だけに絞らず、自分の目標や、やりたい仕事に合う企業を見つけた場合、企業規模にこだわらずに応募してみましょう。
自分のスキルが伝えられない
自分のスキルが伝えられてないと、転職活動はうまくいきません。
応募する企業で活かせるスキルを持っていても、伝えられないと書類選考で落とされる可能性が高いです。企業は中途採用の際、前職で培ったスキルを活かし即戦力として働けるか、この企業に定着してくれるかどうかを見ています。
応募書類などのレイアウトを確認して、今まであなたが前職で培ったスキルがわかりやすく記載してあるかどうか確認してみましょう。応募した企業に「ぜひ働いてほしい」と思われるほどの魅力を伝える工夫が必要です。
未経験分野に挑戦する場合、その理由を伝えていない
未経験分野への挑戦では、今までのスキルを直接活かせないため、自分の経験やスキルを未経験分野へどうやって応用するかを伝える必要があります。
それに加えて、未経験分野のキャッチアップをどう進めるかといった考えも伝えられるといいですね。企業側から、未経験分野でも即戦力で働けると思ってもらうことが重要です。
あなたの転職活動がうまくいく対処法
原因がわかれば対処法が見えてきます。あなたの転職活動がうまくいく対処法を解説します。
- 自己分析や情報収集に力を入れる
- 視野を広げて応募する企業を増やす
- 面接練習を繰り返し行う
- わかりやすい応募書類を作る
ひとつずつ詳しく説明します。
自己分析や情報収集に力を入れる
転職活動がうまくいくには、まず自己分析や情報収集に力を入れ直します。企業が求めるスキルを持っていなかったり、勤続年数や転職回数をネガティブに捉える人は、自己分析や情報収集が足りないと思います。
自分のスキルや実績を棚卸しして、自分の強みや価値観を見直しましょう。今までの実績やスキルを具体的に出し、整理します。
整理していくと、目標ややりたい仕事が見えてきます。そうすると、自分のやりたい仕事や目標が達成できる企業が見つかるでしょう。
興味が出た企業を見つけたら、業界の実情や企業のニーズを情報収集します。自分の強みを活かせる企業と、企業の求めている人材がわかるとミスマッチを防げます。
視野を広げて応募する企業を増やす
転職活動は1社応募ではなく、複数応募の方が転職の可能性が広がります。1社に応募して内定がもらえなかった際には、また一から転職活動しなければいけません。
企業への応募を厳選し過ぎたり、大企業にしか応募しなかったりしていた人は、視野を広げて応募する企業を増やしましょう。転職活動は働きながらされる方が少なくないです。
転職活動が長引くと、心身ともに疲れが溜まりストレスになりかねません。そのような状況にならないためにも、応募する企業を増やしましょう。
面接練習を繰り返し行う
キャリアやスキルを十分にアピールするためには、面接練習が必要です。今まで企業が面接で聞いたことに答えられなかった人でも、面接練習を繰り返すことで、自信がつきスムーズな受け答えができるようになります。
面接での質問には、質問者の意図があります。企業側が何を聞きたいのか、質問の真意を理解する必要があるでしょう。
また、面接では社会人としてのマナーも見られますので、質疑応答以外にも入退室時の挨拶などもシュミレーションしておきましょう。
わかりやすい応募書類を作る
転職活動では、まずは書類審査に通る必要があるので、自分のスキルが伝わらない人はわかりやすい応募書類を作りましょう。応募書類に不備があっては、門前払いされてしまいます。
応募書類の正確さは大前提として、わかりやすいレイアウトなのか、誤字脱字はないかチェックしましょう。応募書類の書き方は基本的に「編年体式」と「キャリア式」の2種類あるので、自分の経歴に合った方を選びましょう。
- 編年体式
年月が見出しになり、所属企業や部門、業務内容を書く。
社会人経験や転職回数の浅い方におすすめ
- キャリア式
職務内容や分野ごとの経験が見出しになる。
仕事上で得たスキルや業務上必要な知識をアピールしやすいため、転職回数の多い方におすすめ
自分のスキルや経験をわかりやすく伝える応募書類を作りましょう。
転職活動がうまくいかない時期に対応するコツ
転職活動がうまくいかない原因にはあなたの行動以外に原因がある場合があります。2020年からのコロナ禍で転職市場にも影響が出ています。
転職がうまくいかない時期に対応できる以下の2つのコツについて説明します。
- コロナ禍でも転職できるコツ
- タイミングに迷わないコツ
コロナ禍などの特殊な時期に転職できるコツ
長引くコロナ禍の影響で、転職市場でも縮小や抑制が続いてる企業も少なくありません。
しかし一方で、厚生労働省の令和2年雇用動向調査結果によると、医療関係は転職率が大幅アップしています。また前年度と比べるとIT業界などの情報通信業は最も増加幅が大きくなっています。
コロナ禍でも転職しやすい業界を狙うことで、転職がうまくいきやすいでしょう。このことを踏まえると、コロナ禍だから転職し難いとは一概にはいえないようです。
リモート面接(Web面接)に慣れることが大事
また、コロナ禍でリモート面接が増えた為アプローチ方法も変わりました。以前からリモート面接を取り入れてる企業もあったのですが、今までは対面での面接が主流でした。
しかし、コロナ禍の影響でリモート面接を取り入れる企業が急速に増加しました。リモート面接は、時間調整をすれば1日に何社も面接ができるメリットがあります。仕事をしながらの転職活動では、時間の調整がしやすいでしょう。
リモート面接をうまくこなすためには、リモート面接に慣れる必要があります。対面での面接の練習ではなく、リモート面接の練習をしましょう。
コロナ禍などの特殊な時期に転職できるコツは、その時期に合った対策をすることです。
リモート面接の練習のためにも「カジュアル面談」などで面接回数を重ねましょう。
転職活動のタイミングに迷わないコツ
コロナ禍などの特殊な時期のせいで行き先が不透明だからと転職自体を諦めないことが、転職のタイミングに迷わないコツです。時期に合わせた転職活動に慣れましょう。
繰り返しになりますが、自己分析と企業研究をして自分にマッチした企業を探しましょう。自分に合った企業があるなら、スキルが活かされるチャンスです。
コロナ禍などの特殊な時期だからこそ求められているスキルもあります。今求められているスキルを理解して、あなたが持っているスキルと照らし合わせましょう。
転職活動に疲れた人におすすめの行動
転職活動に疲れた人におすすめの行動は「一旦休む」と「友人や転職経験者に会って話をする」です。
転職活動がうまくいかないと心身ともに疲れが出てきます。疲れを取るためにリフレッシュが必要になります。ぜひ、2つの行動を試してみてくださいね。
転職活動に疲れたら一旦休む
転職活動に疲れたら、一旦休みましょう。働きながらの転職活動は、仕事が終わった後や休みの日を転職活動に使うため休む時間がありません。
そんな中、転職活動がうまくいかないと心身ともに疲れてしまいます。長期戦になると、転職に対するモチベーションも下がります。
自分には能力がないのではないかと考えて、マイナス思考になりやすいです。そのまま転職活動を続けると視野が狭くなったり、焦ってミスマッチの企業を選ぶ可能性があります。
そのような気持ちを切り替えるためには、思い切って一旦休むのがおすすめです。しっかりと休んでリフレッシュしましょう。
友人や転職経験者に会って話をする
転職活動に疲れたら、友人や転職経験者に会って話をするのがおすすめです。
新卒の就職活動ではみんな同じことをしているといった安心感がありますが、転職活動は一人で行うのでうまくいかないと不安になりやすいです。
そんな時は友人や転職経験者と話すと、ポジティブになれるでしょう。周りの友人の方が、自分が気づかない強みや長所に気づいてくれたり、向き不向きのアドバイスを言ってくれたりします。
自分を理解している人に褒めてもらうことで、自信がつき勇気が出るでしょう。うまくいっていないことを言いたくないかもしれませんが、聞いてもらうだけでも気持ちが楽になるはずです。
転職活動を効率的に進めるために転職エージェントを活用しよう
転職活動を効率的に進めるためには転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントは客観的な目線で自分に合った仕事を紹介してくれます。
転職活動がうまくいかないからといって、占いや知恵袋の情報に頼るのは効率的ではありません。よりフラットな目線でアドバイスをしてくれる存在に頼ることが転職成功への近道でしょう。
自分では選ばない業種や職種を提案してもらえるかもしれません。市場価値も見極めてもらえるので、自己分析で足りない部分をフォローしてもらいましょう。
自分を客観的にみて転職活動を成功させましょう
転職活動がうまくいかないときは、必ず原因があります。そして、その原因に適切な対処法があります。
転職活動がうまくいかないからといって、どこにも転職できないわけではないということを理解しましょう。
それを踏まえた上で、なぜ転職活動がうまくいかないか、何がうまくいってないのか分析することが大事です。自己分析や他己分析を大切にして、この状況を変えていきましょう。
自分を客観的にみて転職活動を成功させてくださいね。