- 今の職場で働いていても将来が見えない
- 今後もっと自分の力を試せる仕事がしたい
- 自分に合った仕事に転職したい
周りの環境や働き方も大きく変化してきている現代で、そんな想いを抱えて、転職を考えている方も多いのではないでしょうか。
転職をする際、誰しもがこの転職を成功させ、次の仕事を長くやりがいをもって続けていきたいと願う一方で、不安も多くあると思います。
これからの世の中、今まで経験したことのない業界・職種への転職なんて通用するのだろうか。どんな業界や職種に転職するのが良いのか、はたまた自分に合っているのか、などが不安で転職に踏み切れないという方も少なくはありません。
本記事では、未経験業界・職種への転職や転職を成功させるためのポイント、今だからこそおすすめの業界・職種をご紹介していきます。
未経験業界・職種への転職
転職の際、特に不安が大きく勇気がいるのが未経験業界・職種への転職です。
現実的に未経験業界・職種への転職は可能なのか、挑戦するメリットなどをご説明していきます。
未経験業界・職種への転職の課題
未経験業界・職種へ転職をする場合の課題は、
- 未経験でも採用してくれる業界・職種はあるのか
- 前職で培ってきた経験やスキルがどのように活かせるか
ということです。
結論を言うと、未経験の業界・職種でも採用してくれる企業は、想像以上にたくさんあります。
ただ注意していただきたいポイントは、限られた専門的技術を要する職種や資格が必須である職種を除いてということです。
採用条件に「未経験者歓迎」という記載の有無を確認することや、面接の際に未経験者の働いている割合などを伺ってみるのも参考になります。
また、あなたの経験やスキルも決して無駄にはなりません。どんな職種であっても、活かせる経験やスキルは必ずあります。
転職先の仕事内容をしっかりと把握し、求める人材像は何なのかを考えた上で、自分の経験してきた強みを転職先にマッチした形で伝えられるようにすることが大切です。
未経験業界・職種への転職に挑戦する利点
未経験業界・職種への転職に挑戦する利点は意外と多く、転職が成功した場合にはその効果は大きいともいえます。
- 自分でも気がつかなかった自分の可能性や好きなことを知ることができる
- 自分自身成長できる可能性がある
- 働き方や働く環境が大きく変わる可能性がある
- 給与UPや待遇UPを望める場合がある
自分の可能性を広げることができるメリット
思い切ってやりたいことができる業界・職種に転職することで、新たな可能性とやりがいを見出すことができるのが未経験業界・職種への転職です。
もちろん、転職活動の軸によって得られるメリットは違います。転職活動の事前準備では、必ず自分の転職活動の軸を決めましょう。
働く環境を変えることができるメリット
プライベートな時間を増やしたいなど、働く環境を変えることができるのも業界や職種を変えるメリットの一つです。
ただ、業界や職種によって働き方や環境が違うので注意が必要です。残業が多い業界・職種もあれば、定時に上がれる・働き方の多様性を持たせてくれる業界・職種もあります。
最近の例でいうと、いわゆるIT業界ではテレワークにスムーズに移行できた企業が多いと思いますが、接客が必要な小売業界や工場の設備を使う必要がある製造業などでは、在宅勤務が難しいと思います。
自分の転職活動の軸と、各業界や職種の働き方を調査した情報を照らし合わせて志望業界や職種を決めましょう。
将来的な給与UPメリット
これからより必要とされて需要が高まる業界・職種に転職することによって、業界全体が成長していき、給与UPを望める場合もあるのです。
「自分にどんな仕事が向いているかわからない」、「今の仕事にやりがいを感じない」という方は、未経験業界・職種に転職することで思わぬ天職を見つける事ができるかもしれません。
ただし未経験業種や職種への転職は、転職直後の年収ダウンや入社して数ヶ月は仕事を覚える大変さなどのデメリットもあります。
未経験業界・職種への転職で活かせるポイント
未経験者を採用する企業側としても、即戦力とはならなくとも、育成し今後に期待をするからこそ募集しています。
未経験の仕事のやり方を覚え、なにごとにも柔軟に対応できるという強みをアピールすることが大切です。
また、未経験業界・職種へ転職する場合でも、今まで培ってきた経験やスキルを活かせる場は必ずあります。
PCを使ったデータ管理方法、営業や仕事上でのコミュニケーションの経験から得た提案力、チームマネジメントなど、どんな仕事でも汎用性のある経験は次の仕事に活かすことができます。
未経験ではおすすめしない業界・職種
未経験の業界・職種への転職には注意点もあります。未経験ではおすすめできない業界・職種が存在するからです。
まず一つ目は、今後AI(ロボット)に代替できる仕事です。例えば、受付などの事務職やデータ入力の仕事、店舗のレジスタッフ、オペレーター、工場内の製造に関わる仕事など。
せっかく転職したのに、人員削減によって退職せざるを得ない状況になる可能性も考えられます。
もう一つは、特殊な技術や経験、資格を有する職業です。何年もの経験や修行を経て一人前になれるという職人といわれる仕事や、看護師などの資格を有する者しかできない業務がある仕事は未経験での転職は困難と言えます。
転職におすすめな業界・職種を見極めるポイント
それでは、転職を成功させるために重要なおすすめな業界・職種を見極めるポイントを説明していきます。これらのポイントを押さえた上で、転職先の候補を選んでいってみてください。
規模拡大中&将来性が見込める業界か?
仕事や将来を見据えた時、転職先の業界の将来性が見えるということはとても重要です。
この業界は現代の世の中に求められるものなのか、業界全体や業界TOPの企業が時代の先を見据えて成長しているのかなど、世の中から需要が増えそうな業界なのかというのを見極めることが大切です。
離職率が低い職種
離職率が低いということは、働きやすい職種ということに繋がります。
給与面や待遇がしっかりと整備されていたり、様々な働き方に順応できる職種であるということの現れです。企業側にとって重要な職種の場合、設備や福利厚生なども手厚くなるので長く働くためには重要なポイントです。
労働環境が整っている企業を選ぶ
難しいことを言っているのは理解しているのですが、未経験の業界や職種に転職する場合いわゆるホワイトな企業を選んでください。
残業の有無や福利厚生が整っているか、働き方の多様性を推奨しているかなど。また、自分と同じ立場の例えば子育て世代の女性たちが多く働いている企業かというのも見るポイントとなります。
未経験の業界・職種に転職すると、覚えることがたくさんあります。ホワイト企業と言われるところには、教育ノウハウや労働環境を快適にする福利厚生が整っており、心身の疲れを軽減してくれます。
また、未経験人材を通年で採用している企業も多いので自分と同じ境遇の同僚や先輩に話を聞く機会も増えます。
長い歴史があり安定性がある企業を選ぶ
長い歴史があり、安定性がある企業というのは、それだけ継続して社会から必要とされている企業であるとも言えます。長い歴史があるということで、人材育成のノウハウやマニュアルがしっかりと整備されていることが多いです。
未経験者を広く受け入れている
未経験者を広く受け入れている企業というのは、常に働く人材の需要がある業界・職種であるということですし、未経験者を採用する体制も整っていることも多いです。
誰もが挑戦できる環境であったり、成長できる機会を与えてくれたりもします。自分の挑戦してみたい業界・職種で、未経験者を広く受け入れている企業であれば、ぜひ前向きに検討してみても良いかもしれません。
転職におすすめな業界
2021年現在、世の中の動きや将来を反映し、需要が高まってきているおすすめな業界をご紹介していきます。
IT業界
インターネットの拡大やIT技術が日に日に進歩している現代で、IT業界はかなりの将来性が見込める業界だと言えます。しかし、技術の進歩や需要に対して、必要なスキルを持ち合わせている人材が足りていないのが現状です。
そのため、IT業界が未経験であったとしても、一般的なパソコン操作ができ、学びながら経験を積んでいく姿勢がアピールできれば、採用されるケースは少なくはありません。
今後さらにどんな職種に就く上でも、あって困らないスキルですので、習得しながら挑戦するにはかなりおすすめの業界です。
配送業界
インターネット通販が拡大され、配送での物流量は年々増加しています。
これは今後なくなっていくことはありませんし、2020年から生じている新型コロナウイルス感染症の影響など未曾有の事態においてはより需要が高まる業界ですので、おすすめの業界と言えます。
また、配送業界においては、必要な運転免許を保有していれば未経験でも採用されやすい業界であるということも転職におすすめな理由です。
建築業界
2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けて建築業界の需要はかなり高まっています。
また、建築業界では年々職人の高齢化が進んできており、慢性的な人材不足に陥っています。マイホームを新築で建てる、またはリフォームするというという人間の住に関する仕事はなくなることはありません。
建築業界においては、それぞれの職種において一から丁寧に育ててノウハウを教えていくという風習が多くあるため、転職にはおすすめな業界となっています。
大手製造業界
大手製造業界は歴史や安定性があり、需要も安定的に見込める企業が多くあります。また、大手製造業界は世の中の情勢や最新技術をいち早く取り入れ、進歩していくという成長性も期待できます。仕事内容として、現場の技術職や営業職、システム部門や開発など、様々な仕事内容に溢れているため、未経験の業界としての転職であっても、今まで培ってきた経験やスキルを活かせる場が多く、受け入れる企業側も待遇良く採用してくれる場合もあります。
介護業界
介護業界は高齢化や少子化によって、年々人材不足に悩まされている業界です。
そのため、今後なくなることはありませんし、未経験であっても採用される確立は高い業界です。しかし、注意してほしい点として、介護業界は比較的賃金は安い傾向にあります。
賃金よりも安定的に手に職をつけて働きたいという方や人と接する仕事がしたいという方には大変おすすめな業界と言えます。
WEB広告関連業
IT業界と同様、インターネットやSNSの普及に伴い、WEBを活用した広告関連業界は今後さらに大きく成長が見込まれるためおすすめです。
WEBというと、難しい専門的な知識がないと出来ないイメージも持たれやすいですが、「好きなことを極める」という視点で、WEBライターやWEBデザイナー、SNS広告など、自分の得意とするものを仕事に活かせる業界でもあります。
比較的若い世代が活躍しているWEB広告関連業では、働き方の多様性があったり、自分らしい働き方を推奨してくれる企業も多くあるのもおすすめなポイントです。
転職しやすいおすすめの職種
今度は実際に転職しやすい職種はどんな職種なのかをご説明していきます。それぞれの職種に就くまで、就いてからの仕事内容に関することまでご紹介していきます。
介護職
前項目でも述べたように、介護職は慢性的な人員不足によって採用されやすい職種と言えるのです。
注意すべき点として、介護の実務にあたるためには介護福祉士や介護職員初任者研修などの資格が必要となります。
慢性的な介護の職場においては、採用当初必要な資格を保有していなくても、働きながら資格取得を目指せる環境を用意している職場も多く存在します。人と関わる仕事がしたい、家族の介護経験があるという方にはぜひおすすめしたい職種です。
ITエンジニア
ITエンジニアとは、主にシステムエンジニアやプログラマーネットワークエンジニア、サーバーエンジニアなど様々な情報技術を扱う専門家です。
最近ではパソコンやインターネットの普及により、よりITが身近な存在となり、プログラミングなどでも独自で習得できるようになってきました。
パソコン操作が好きであったり、新しいことを学ぶのが得意である人は、その技術さえ習得してしまえば、未経験の業界であっても挑戦できる職種です。
ITエンジニアとしてのスキルを習得すれば企業に就職することなく、フリーのエンジニアとして働くことも可能となってきます。
営業職
営業職は、必ず必要な資格などはなく、未経験でも比較的挑戦しやすい職種です。
仕事の成果が目に見てわかりやすいことから、慣れるまでは大変かもしれませんが、成果報酬としてやればやるだけ認められる職種でもありますので、やりがいを感じやすいという利点があります。
人と話すことが好き、元気が取り柄ですという方にはおすすめする職種です。
接客業
接客業においても、慢性的な人材不足や未経験者を広く受け入れている職種であるため、転職にはおすすめです。
接客業と言っても、飲食店やコンビニ、ホテル、アパレルなど様々な業種があります。自分の好きな業界に挑戦しやすいという点ではかなりおすすめです。
自分の挑戦したい業界に入るため、まずはその業界の接客業として働くというのも一つの手かもしれませんね。
コンサルタント職
様々な分野、業界によって存在しているコンサルタント職。
今までの経験やスキルを活かして、クライアントの企業や事業をいかに成功に導くか、課題を明らかにして解決の助言をする仕事です。
今までの経験や実績が活かしやすく、クライアントが成功することで、実績も作りやすいため、挑戦しやすい職種と言えます。フリーランスとしても始めやすいため、近年注目度は高まってきています。
転職先にどんな業界が向いているか
転職を考える人それぞれ、向いている業界、おすすめする業界は異なってきます。では、あなたにとっては、どんな業界が転職先に向いているのでしょうか。自分の求めるものや強みを踏まえながら考えていきましょう。
自分の求めるもの、強みを考えよう
転職を成功させるためには、転職先を吟味することも大切ですが、自分を知るということもとても重要です。自分はどんな人間なのか、どんな仕事にしたら自分を活かせるのかを考えてみましょう。
人と話をすることが好きな人
人と話をすることが好きな人は、人と関わる仕事に就くことをおすすめします。例えば、接客業や営業職、介護職などが向いています。
人と上手く関わっていけるというのは立派な強みになります。どんな仕事でも人と上手くコミュニケーションをとることはとても重要ですので、その強みを活かせる業界を探してみてください。
新しいことをコツコツと覚えることが好きな人
新しいことをコツコツと覚えることが好きな人は、未経験者を広く採用している企業や事務や経理、ITエンジニアにも挑戦できる可能性を持っています。
そういった作業をそつなくこなせる人は忍耐力や正確な作業が出来る方だと思います。そこを自分の強みとして、自分の興味のある業界に挑戦してみてください。
ITに強い人
ITに強い人はぜひともITエンジニアに挑戦してほしいと思います。
これからさらに注目度や需要が高まっていく業界ですので、今そのスキルがない方であっても、独学で学ぶことや働きながら学ぶことはできるので、ぜひ怖がらずに挑戦してみると、自分の新しい可能性を発見できるかもしれません。
クリエイティブなことが好きな人
クリエイティブで何かを創り出すことが好きな人は、WEB関係のライターやデザイナー、はたまた商品開発やイベント関連業など、創り出すということに携わることができる業界に転職することをおすすめします。
今その業界で活躍している人たちでも、誰しも始めは未経験者だったはず。自分の好きな分野でクリエイティブなことに関わりながら、自分のスキルアップや好きを仕事に繋げてほしいと思います。
体力や持久力に自信がある人
専門的な資格や技術がなくても、体力・持久力に自信がある人は、ぜひ配送業界や営業など、力や足を使う仕事をおすすめします。
営業職もいろんな場所へ出向き、たくさんの人と話し、意外と体力を使う仕事です。長距離運転や荷物の運搬などの仕事も誰もができる仕事ではありません。ぜひ自分のポテンシャルを活かせる仕事に就いてみてください。
高卒の場合
高卒で学力に自信がない人でも、挑戦できる業界はたくさんあります。
接客業や介護職、配送業界などは学歴関係なく働ける職種ですし、ITエンジニアやWEB関係の仕事でもその仕事に必要なスキルを身につけてしまいさえすれば、みんな同じ土俵に立って働くことができる職業です。
女性が活躍していける業界
女性だからこそ活躍できる業界というのもあります。
接客業や介護職などは元々女性が多いですよね。細やかな気配りや愛嬌など女性の良さを求めている職種だからとも言えます。
また、女性ならではの視点や接客を必要としている美容系、金融系。最近では自由な働き方が選択できるフリーランスという働き方で活躍している女性も増えてきています。
転職の成功に向けて
時代の流れを反映し、今後成長が見込める業界、安定性のある業界、様々ご紹介してきました。転職を成功させるためのポイントをしっかりと押さえて、転職先の企業と自分とをよく見極めてください。あなたにとって納得のいく転職となることを祈っております。